夜、終電後。
豊洲から晴海を経由し、月島へ向かい歩いていました。
終電の有無に関わらず、この辺りを通り徒歩で帰宅する機会は多いです。
晴海から月島へ渡る橋が見えてきました。
夜のこの視界は慣れたものですが、
違和感を感じました。
程なくして、それが炎であることに気づきました。
晴海から月島に向かい左手側、
釈迦堂のあるあたりです。
橋の真ん中ほどまで来ました。
やはり火事です。
消防車は来ていますが、まだ消火活動は始まっていません。
野次馬っぽい人も数人程度でした。
少し立ち止まりましたが、立ち去ることにしました。
橋を渡り月島に入ると、消火活動にあたる人以外に、
多くの人がこちらに向かって来ます。
「すっげー燃えてる!」と電話しながら向かう人とか。
振り返るとスマホで写真とかを撮っている人々とか。
偽善ぶった発言をするつもりはないものの、
やはり違和感があります。
ただ、消火等の活動に対し邪魔をしないのであれば、完全に悪いとも思いません。
文字や写真、映像で見るよりも、火事というものを実感し、
気をつけようという意識が高まるのかもしれません。
私は子供のころから、物を書いたり曲を作ったりするのが好きでした。
今では電子媒体に記録し、バックアップを常に持ち歩いていますが、
子供のころは紙に書いていましたし、
PCを使うようになってからも長い間、データのほとんどは家にありました。
そのせいか、火事をはじめ、それらを失うような事象を非常に恐れています。
実家にいた時、向かい、といっても離れてはいるマンションで、
火災がありました。
部屋の窓から眺めたその光景ははっきりと覚えていませんが、
印象は残っています。
現場から50mか100mか歩くと、サイレンの音を除けば普段通りの月島でした。