【ゴシックメタル】The Sins of Thy Belovedの2nd『Perpetual Desolation』

たまには、音楽の話をします。

まず、私は女性ボーカルのゴシックメタルが好きです。
メタル、というと激しいイメージを持たれるかもしれませんが、
ゴシックメタルは基本的にゆったりめ、綺麗めで、
例えば私の母からも「綺麗な曲」と言われました。

ただ、ジャンルとしては曖昧でして、
激しいもの、アバンギャルドなものも多くあります。

 

さて、
ノルウェーにThe Sins of Thy Belovedというゴシックメタルバンドがいます。
アルバム2枚(ライブアルバム等を除く)を出した後に、解散しました。
めっちゃ好き!とかではないものの、今回はこのバンドを取り上げることにします。

このバンドの2ndアルバム『Perpetual Desolation』が、
結構好きで聴いていました。

メンバー

女性ボーカル1人
ギター2人(デス声も兼ねる)
ベース1人
ドラム1人
キーボード2人
バイオリン1人
アルバム2枚を出した際には、上記の8人でした。
メンバーの増減はあるものの、基本的には上記体制です。

なお、バイオリンの方は、
メンバーとしてカウントするのか曖昧です。
ただ、このバンドを特徴付けている要素に、バイオリンは欠かせないので、
メンバー扱いで良いと思いました。
ちなみに、別バンドTristaniaやSireniaのアルバムにも参加されている方です。
余談ですが、TristaniaとSireniaという2つのバンドは関係性があります。

Perpetual Desolation

The Sins of Thy Belovedの2枚目です。
1枚目の方が好きという方もいますし、それもわかりますが、
ここでは2枚目を挙げます。
女性ボーカルのほかにデス声も多めな、
美女と野獣スタイルのゴシックメタルです。

で、このアルバムは、ゴシックメタルとして非常に質が高いです。

長さ

9曲で62分(だったかな)というのが良いです。
また、日本版にはボーナストラックがあり、10曲入りでした。
なお、9曲目はカバーです。

個人的な感想ですが、
ゴシックメタルにおいて1曲平均6~8分ぐらいのアルバムは、
ダタダラし過ぎずキャッチー過ぎもせず、聴きやすいボリュームです。

もちろん、
もっと淡々としたもの(例:Shape of Despair)や、
キャッチーなもの(例:Within Temptation)も
好きなものは好きですし、私がおそらく一番好きな曲は15分ぐらいあったりします。

ボーカル

まず、女性ボーカルに関しては、
線が細く、あと過度に表情をつけないところが好きですね。
男性ボーカルはギタリスト2名がやっており、
片方はデス声、もう片方はなんだろう、ブラックメタルっぽさを感じます。

前述の通り、ゴシックメタルとして非常に質が高いです。
1枚目に比べ、音質も良くなりました。
(もっとも、微妙な音質が好きという方もいます。
ブラックメタル好きだと、思想的にも低音質志向が比較的多いのかな。
あと、辺境メタル好きもこの傾向がありますね。)

実は女性ボーカルの旋律が、意外と単調です。
主張しすぎないというか、
デス声や楽器隊含めた全てで楽曲が構成されています。

1枚目もそうでしたが、アルバム内で最も長い大作を1曲目にもってきています。
そして2曲目は、非常にキャッチー。
6曲目の後半におけるバイオリンの暴れ方も好きです。

また、作詞者や作曲者が、特定のメンバーに偏りすぎていないのがいいですね。
もちろん中心となるメンバーはいますし、逆に作詞作曲に関与しないメンバーもいますが、
さりげなく複数曲の作詞に関わるベーシストとか、あまり見かけません。

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